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ホスピスや終末期を過ごす方が美容を楽しむときの考え方と、医療スタッフとの連携、体調への配慮、ご相談の進め方が分かります。
「こんな時期に、美容なんてしてもいいのだろうか」。ホスピスや終末期のケアの場で過ごすご家族を前に、そう迷われる方もいらっしゃるかもしれません。私は、その方らしくいられる時間は、どんなときにもあっていいと考えています。
私が、終末期の美容を大切にしている理由
私は、義母の人生の最後の時期に、介護美容を届けました。爪を整え、手に触れる時間は、義母にとっても、私たち家族にとっても、大切な時間になりました。その経験が、今の活動の原点のひとつになっています。
どのような美容ができますか?
- ハンドトリートメント:手をやさしく包み、温めるように触れる時間
- ネイル:好きな色を、指先にひとつ
- メイクサポート:お好きな口紅の色を一緒に選び、ご自身で楽しんでいただく時間を
- フェイシャルケア:肌を整え、やさしく触れる時間
すべて、ベッドで寝たままの姿勢でも受けていただけます。
いちばん大切にしていること
体の状態が最優先
その日の体調、痛み、疲れやすさを何より優先します。美容は、あくまでも体調が許す範囲で行うものです。
医療スタッフ・施設のルールと連携して
伺う前に、医療スタッフの方や施設のルールを確認し、行ってよい内容、避けたほうがよいことを相談します。香りのあるものを使うかどうか、触れてよい場所なども、事前に確認します。
短い時間で、いつでもやめられる
長い時間は負担になります。片手だけ、数分だけでも十分です。途中でお疲れの様子が見えたり、ご本人が「もういいよ」とおっしゃったりしたときは、いつでもやめられます。
ご本人の気持ちを大切に
話すことが難しい方でも、表情や手の力で気持ちを伝えてくださることがあります。ご家族と一緒に、ご本人の様子を見ながら進めます。
ご家族と一緒に過ごす時間にも
ご家族がそばで手を握ったり、「きれいになったね」と声をかけたり。美容の時間が、ご家族にとっても穏やかに過ごすひとときになればと考えています。ご希望があれば、ご家族の手のケアをすることもできます。
付き添いが続くと、ご家族も心と体が張りつめた状態になりがちです。ご本人のそばで、ご家族も少し肩の力を抜ける時間があってよいのだと、私は思っています。
ご相談のときに伺うこと
はじめてのご相談では、次のようなことを伺います。分かる範囲で大丈夫です。
- ご本人の今のご様子(起き上がれるか、お話ができるか、疲れやすさなど)
- ご本人が以前好きだったこと、好きな色やおしゃれ
- 施設・病院の場所と、訪問についての決まりごと
- ご家族が一緒にいらっしゃるかどうか
「こんなことを頼んでもいいのかな」と迷うことでも、まずはお聞かせください。できること、控えたほうがよいことを、医療スタッフの方にも確認しながら一緒に考えます。日程が近くなってから体調が変わった場合も、遠慮なくご連絡ください。
ご相談は「お問い合わせ」から承っています。ご家族の方は「ご家族の方へ」もあわせてご覧ください。